都市計画学会2024年度全国大会にて代表の佐伯が研究論文を発表しました。
「組織体制と構成員の選出方法から見る地域運営組織の担い手の現状について〜兵庫県養父市の全自治協調査の結果から〜」として、2024年冬に調査した養父市の自治協議会の仕組みについてまとめたものです。論文全文はこちらから御覧ください。

Abstract
本研究では、地方創生政策の一環として推進される地域運営組織を対象とし、自治協の組織体制や運営方法と自治協構成員(役員、事務局、部員)の任期や選任方法の関係を分析することで、地域運営組織が担い手不足に陥っている原因について明らかにする。これらを通じて、地域運営組織が継続的に課題解決できる組織になるための要点を示すことを目的とする。兵庫県養父市の全18自治協を対象に、ヒアリング調査とアンケート調査をもとに、地域運営組織の組織体制の特性と自治協構成員の状況を確認した。それらを分析し、自治協の事業部を中心とした組織体制と自治会推薦で構成される自治協構成員の選出方法に課題があることを示した。今後地域運営組織が地域の課題解決を継続的に実施するためには、組織体制と自治協構成員の参画方法の更新が必要であることを示した。


佐伯 亮太

Roof.LLC共同代表 / 博士(工学)
兵庫県豊岡市(旧日高町)出身、現在兵庫県加古郡播磨町在住。
横浜国立大学大学院 社会空間システム学専攻 建築都市スクールY-GSA 修了(4期)。
大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻澤木研究室にて博士号。
建築、都市計画、地域自治の知識をベースとした地域づくりのサポートを専門としながら広くまちづくりに関わる。現在は、ISV(インハウススーパーバイザー)として、播磨町まちづくりアドバイザー、佐用町縮充戦略アドバイザーを務める。

コンテンツに戻る