「演奏家×ワークショップ」というと、演奏するワークショップを連想しますが、今回はがっつり付箋と模造紙を使って、組織内対話のワークショップをしています。
初めてワークショップ形式を体験する方も多く、毎回目をキラキラさせて「こんな方法があるのね!すごく良かった!」と言ってくださるのが嬉しいです。
なぜ対話をサポートすることになったのか
事務局/演奏者とわかれているのではなく、演奏家自身が自分たちでコンサートを企画し、広報紙、演奏し、受付もし、片付けもする。
SNS告知などが容易になり、最近でこそそういった運営の手法のコンサートも増えてきましたが、それを16年前からしていたのが、「つくばサロンコンサート」です。
任意団体なのですが、とても面白い組織で、役員はいるものの、運営と沢山の演奏者、お客さんの境目もあいまいなのです。
自分の演奏する回でないときも聴きにきたり、スタッフの回でなくとも準備や片付け、誘導を手伝ったり、お客さまに補助が必要なときにはさっと駆けつけたり、、
お客さまが自分の友達を呼んできて、友達の輪がこの場で広がるというのもよく見る光景です。
そういった有機的なネットワークと、質の高い演奏などによって、毎回おおくのお客様が会場に聴きにくる、愛されるコンサートをつくりあげていました。
しかし、そんな彼らですから、コロナ禍によってきめ細やかなコミュニケーションが難しくなったことにより、たいへん大きな影響を受けました。
そこで、コロナが少しおちついてきたこの春から、組織内外の関係者へのアンケートや、ワークショップを行いながら、Roof浦田が組織内の対話のサポートをすることになりました。
「2021年の春にリニューアルしてから、 1年が経ちました
その間、様々な時間帯での公演や、ロゴやWEBサイトの開設、オンラインチケットの導入、オンライン配信の開始など、色々な挑戦を行いました
うまくいっていることも、そうでないこともあります
ここで一度、関わっている人みんなで、活動を振り返り、これからのつくばサロンコンサートがどうありたいか、そのために何ができるのか、課題やアイディアを広く率直に話しあう機会を持ちたいのです」
どういった流れで話をしているか、少しずつ紹介できればと思います。
演奏家はひとりひとりが個人事業主のようなものであり、また合奏で互いの息を合わせることに慣れたチームプレーヤーでもあり、ということで、ワークショップでも見事にその能力が発揮されています。