加古川市連合自治会が主催する「町内会自治会ICT活用研修」にて講師をつとめました。加古川市ではcippoという地域アプリの導入を自治会単位で進めておられます。当日は、cippoの導入説明会も含めた研修会でした。
私からは、なぜ自治会でICT導入が必要なのかについて30分ほど話題提供しました。主な内容は以下のとおりです。
・人口減少社会において、世帯単位での地域づくりは限界に来ているから個人の参加が必要不可欠
・これまでの自治会の情報共有の方法は基本的に世帯単位
・回覧板も家に長くいる人が見て回すので、本当に届けたい人に情報が届いていない可能性がある
・ICTを活用することで、即時に個人に届いて保存がしやすい
・いきなり全員で始めるのは無理なので、まずはできる人たちでやっていくこと
・だからといって、ICTに対応できない人を切り捨ててはいけない(当面は併用するのも大事)
といったような話をしました。


ICTを使うことの効果についてのスライド


地域づくりをアップデートするにはこうした技術の導入が必要不可欠です。ただ単に効率を上げるためではなく、参加のきっかけを広くするための道具としてうまく付き合っていくことが大切だと思っています。


佐伯 亮太

Roof.LLC共同代表 / 博士(工学)
兵庫県豊岡市(旧日高町)出身、現在兵庫県加古郡播磨町在住。
横浜国立大学大学院 社会空間システム学専攻 建築都市スクールY-GSA 修了(4期)。
大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻澤木研究室にて博士号。
建築、都市計画、地域自治の知識をベースとした地域づくりのサポートを専門としながら広くまちづくりに関わる。現在は、ISV(インハウススーパーバイザー)として、播磨町まちづくりアドバイザー、佐用町縮充戦略アドバイザーを務める。

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